パリオペラ座(Palais Garnier)で、メリー・ウィドウを聴いた。そもそもオペラ・オペレッタの類は言葉がわからないからほとんど聴かないのだが、パリオペラ座の雰囲気を見てみたかったのもあり、ボックス席を買って聞きに行った。

キャスト
キャストは以下のとおり。
役柄 | キャスト |
Conductor | Asher Fisch |
Baron Mirko Zeta | Harald Serafin |
Valencienne | Ana Maria Labin |
Valencienne | Ana Maria Labin |
Graf Danilo | Bo Skovhus |
Hanna Glawari | Susan Graham |
Hanna Glawari | Christina Dietzsch-Carvin |
Hanna Glawari | Aurélie Nadelmann |
Camille de Rosillon | Daniel Behle |
Vicomte Cascada | Edwin Crossley-Mercer |
Raoul de Saint-Brioche | François Piolino |
Bogdanowitsch | Francis Bouyer |
Sylviane | Claudia Galli |
Kromow | Francis Dudziak |
Olga | Andrea Hill |
Pritschitsch | Fabrice Dalis |
Praskowia | Michèle Lagrange |
Njegus | Franz Mazura |

パリ・オペラ座の「メリー・ウィドウ」
パリオペラ座のこの演出は、Karita Mattila 版 Hanna のものが有名らしい。実際、上手いのだが、僕が聴いたSuzan Graham もとても良かった。Vilja Lied の悲しみは心をうったし、lippen schweigenの演技もうまかった。Hannaの心の戸惑いが滲み出して来て、Karita Mattilaよりも可愛らしい感じかな。まぁ、生とYoutubeを比べるのがあまりにも不公平といえば不公平だが。(Suzan Graphamの歌っている一部版がYoutubeにあったので、そちらに入れかえました [2025-04-28])
Danilo 役は、このビデオに出ているのと同じ Bo Skovhus。このビデオは1997年版らしいから、実にこの15年後ということになる。その分老けたが、役に深みが出ても居たと思う。
休憩時間のプログラム売りの「歌」
休憩時間には、プログラム売りの人が「Programme de sorlér 〜♪」と、何か鳥が歌うように売っているのが面白かった。これは、他の国ではあんまり見ないような気が…。イタリアはどうなんだろうか。
この公演の批評
この公演の批評は以下のようなところに出ている。
(ドイツ語のコメント)
http://www.der-neue-merker.eu/parispalais-garnier-die-lustige-witwe
やはり、Suzan Graham の Vilialied をすごく褒めている。また、Bo Skovhus の Danilo は、すっかりなりきっているとやはり褒めている。
(Suzan Grahamが体調不良で出られなかった日のコメント)
http://opera-cake.blogspot.jp/2012/03/merry-widow-grahamless-and-joyless.html
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