師走も3分の1がすでに過ぎてしまいました。例年のようにあっという間に過ぎ去った一年であり、また多くの方にお世話になって、なんとか過ごすことができた一年でした。
年末年始のご挨拶に、Youtube版カードを作り始めて5年になります。今年は、Gabriel FauréのRequiemよりPie Jesuです。
Pie Jesuは、慈悲深きイエスよ、という意味です。歌詞は非常に短く
Pie Jesu Domine, | 慈愛深き主イエスよ、 |
dona eis requiem, | 彼らに安息を与え給え、 |
sempiternam requiem. | いつまでも続く安息を。 |
を繰り返す形になっています。
現代のおおくの人には、「Pie Jesu」というとAndrew Lloyd Webberのもの1が思い浮かぶかもしれません。あれも大変うつくしい曲ですが、しかし、Saint-Saënsが「君の『Pie Jesu』こそが唯一の『Pie Jesu』だ。Mozartの『Ave Verum』こそが唯一の『Ave Verum』であるように」とFauréに書き送った2とおり、わたしには「Pie Jesu」といえばやはりこの曲なのです。
ちなみに、以前に録音した『Ave Verum』もここにいちおう載せておきます。
それでは
Happy Holidays!
脚注
- Requiem (1985)の1曲。Fauréの影響が顕著だと個人的には思います。
- (出所)KANZAKI, Masahide『フォーレ:レクイエムの歌詞と音楽』https://www.kanzaki.com/music/ecrit/faure-requiem.html ちなみに、このページは大変参考になりますので、お読みになることを強くおすすめします。