季節のご挨拶〜J. S. バッハ: 羊は安らかに草を食み(フルート、ピアノ、スピネット、マリンバ)

今年もお世話になった皆様へ。 2020年は新型コロナ下の独立開業となり、どうなることかと思いましたが、なんとか年末を迎えることができました。ひとえに皆様のおかげでございます。未だにコロナが猛威を振るう中、ご挨拶の曲として何を選ぶかだいぶ思い悩みましたが、皆様に心安らかに新年をむかえていただきたく、J.S.バッハの「羊は安らかに草を食み」を選びました。 この曲は、1713年にバッハがザクセン=ワイセンベルク公クリスチャンの31歳の誕生祝いのために書いた曲で、「狩りのカンタータ」BWV 208 の第9曲にあたります。日本ではNHKラジオ番組『朝のバロック』のテーマ曲だったのでご存知の方も多いでしょう。19世紀のバッハ・リバイバル以来様々なアレンジで楽しまれていますが、元来はソプラノと2台のリコーダーと通奏低音という、衝撃的にシンプルなアレンジを施されたアリアです。 歌詞はこんな感じです。 羊飼いが上手く守るとき、 羊は安らかに草を食む。 指導者が善政を敷くとき、 人々も安寧に過ごし、 国々に幸せをもたらす。 激動の歳の瀬、日米ともにあらたなリーダーを迎えるなか、神の子羊の生誕祭を前にお届けするのにこれ以上ふさわしい曲があるでしょうか。 今回の演奏は、ソプラノパートをフルート(Altus 1407RE)、リコーダパートと通奏低音をピアノ(Yamaha C2X Chippendale)、加えて通奏低音としてスピネット(東海スピネット)・マリンバ(Korogi LV2400CC)が参加する四重奏によってお届けします。いずれも美しい楽器で、最後に4台の楽器全部が今年にふさわしい形でお目見えしますので、ぜひおわりまで見ていただければと思います。 このビデオが皆様に、安らかなひとときをお届けできますように。

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