「のだめカンタービレ#10」P.47、パリのアパルトマンにつくとのだめは「ふぉぉ〜〜〜」と声をあげます。「こんなお城に済むんですか?!だってこの門ロード・オブ・ザ・リング…」。
この門、ピカソのアトリエがあったサン・ミッシェル広場のそばのRue Christineにあります。探すのにだいぶ苦労しました。「のだめカンタービレの旅」というページのおかげでだいたいの場所はわかっていたのですが詳しくは分からず、そのあたりをしらみつぶしに歩いて見つけました。見てみましょう。こんな感じです。
ドンピシャですね。残念ながら、2階以上の部分は違いますけどね。
アパルトマンに到着し、まずはのだめの部屋でピアノにさわり、調律されていないことにずっこけた後、隣の部屋になる千秋の部屋のピアノと部屋の響きに「音が…違う、千秋先輩は…こういう音を聴いて育ったんですね。はうー…」とのだめは言います。「なんか弾けよ」千秋にそくされ、のだめはラヴェルの「鏡」を弾き始めます。
組曲『鏡』はモーリス・ラヴェルが1905年30歳のときに作曲した5曲より成るピアノ曲です。初演は1906年1月6日にパリの国民音楽協会演奏会においてリカルド・ビニェスにより行われました。各曲は、ラヴェルが所属していた新しい芸術を支持するパリの若い芸術家集団「芸術的ごろつき(アパッシュ)」のメンバーに献呈されています。
- 蛾(Noctuelles)
- 悲しげな鳥たち(Oiseaux tristes)
- 海原の小舟(Une barque sur l’océan)
- 道化師の朝の歌(Alborada del gracioso)
- 鐘の谷(La vallée des cloches)
原作ではこの内どれを弾いたのか明らかではありませんが、アニメ版では第4曲「道化師の朝の歌」を弾いています。ここでは、トロント王立音楽院をグレン・グールドについで2番めに若く卒業(13歳)したピアニスト兼麻酔医のナイダ・コールの演奏を紹介しておきましょう。テンポも速く、まんまるの音が飛び散っていく演奏は、のだめの演奏もかくやと思わせる演奏です。
さて、この「ロード・オブ・ザ・リング門」ですが、中はこんな感じになっています。(ちょうど工事中だったので車両がいっぱい…。)
ここは実は、Le Christine という、リーズナブルで美味しいレストランの中庭です。
千秋の呪文料理もこんな感じでしょうか。
さらに、その隣は高級ホテルRelais Christineになっています。機会があれば泊りに行ってみたいものです。
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