アメブロがリニューアルということでしばらく閉じていた関係もあり、久々に「風マリア」を訪問して、以下の歌を見つけた。 少しずつ書き記したる無意味さを永久に問うては散る言の葉は 失くしたキー不意に現るジーパンの後ろポケット何日眠る これでもか、これでもかって羅列するふぞろいな文字うつ…
さらに表示 永久に問うては散る言の葉はカテゴリー: 詩
わたしが歌人で無い理由
以前にも書いたが、わたしは自分のことを歌人とは思っていない。理由は単純である。あまりにも勉強が足りないからだ。 わたしは万葉集も古今も新古今もちゃんと読んでいない。子規も晶子もまともに読んでいない。茂吉も赤彦も文明も塚本邦夫も岡井隆も読んでいない。みんな、代表歌と呼ばれるようなも…
さらに表示 わたしが歌人で無い理由那須野
那須野行けば雷音遠く霞立つ夜半の月にぞ梢光て
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短歌ヴァーサスに、短歌のフラット化の話が出ていた。わたしは父の死から15年ほど短歌から離れていたのだが、その間に短歌を取り巻く環境は激変して、今や綿密に構造を構築した短歌は流行らなくなってしまったようだ。 私は、詩というものは、語るべきことがあって、なおかつそれを凝縮することによ…
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今日もまた「さらば」と言わねばならぬもの 元祖ブルトレ 別れにぎやか 漂える島の「さらばブルートレイン」を読んで。
さらに表示 さらばブルートレイン灯篭(ランタン)祭
春節の灯篭(ランタン)祭の日は暮れて 街行く人も皆華やげり ランタンの暖かい光が人の心を照らし、明るくする。願わくばこの光が、すさんだ心にも届きますように。
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戦場に積もり行きたる苦しみの過ぎたる日々の消え行きし雲 糸数(沖縄・玉城村)の真っ暗な地下壕(アブチラガマ)の中を1時間くらいかけて歩いた。中は懐中電灯があっても足元が危ないような場所だ。ここに600人以上の人々が閉じ込められて、ガソリンを流し込まれて焼かれたりなどして行った苦し…
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中天に半月懸かる冬の夕ほの昏き道独り歩みつ 外出先からの帰りの外苑前の道を歩いていたときふと上を見たら、頭の真上に半月が浮かんでいた。西の空は茜色に染まっていた。人は、ぽつりぽつりと、みな独りづつでうつむき加減に歩いていた。
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とまりゆく時間のなかでわれの息死に絶えるまで今を重ねる (しらいしまさこ) 「われの息死に絶えるまで今を重ねる」。厳然たる事実。その事実の観察をぽんと言葉に写生している。読んだ瞬間に、あ、やられた、と思った。今まで、考えもしなかった。生きるということは、そういうことなんだなと再確…
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吹きゆきし風に流されし雑踏の中 掌に捧げ持つ一掬いの呼吸 しらいし まさこさんの 呼吸せし人の流れの沈黙を雑踏のなか吹きゆきし風 への返歌。 冬の夕方、人々は襟を立てて家路を急ぐ。その雑踏の中に流れに逆らうようにふと一人佇んで空を見た。人はこんなに居るのに、一人ぼっちだった。 …
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