Trust Over IP Foundation (ToIP) で、KERI, ACDC, CESRの3つの仕様がパブリックレビューにかかっています。GLEIFが主導している vLEI (Verifiable Legal Entity Identifier) 関連の規格です。締め切りは4月20日です。
AUTHENTIC CHAINED DATA CONTAINERS (ACDC) TASK FORCE ANNOUNCES PUBLIC REVIEW
- Key Event Receipt Infrastructure (KERI) specification
- Authentic Chained Data Containers specification (ACDC)
- Composable Event Streaming Representation specification (CESR)
ToIP曰く
この仕様一式は、識別子、「クレデンシャル」(脚注参照)、および認証の真に分散化された、真正かつ検証可能なエコシステムを構築するための青写真を提供します。
この仕様には、一連のユニークで革新的な機能が記述されています:
- 鍵の事前ローテーションによる、真に無制限な期間識別子の実現;
- 暗号化ルート・オブ・トラスト;
- 連鎖した「クレデンシャル」[脚注参照]と、完全に検証可能な所有者証明および作者証明;
- 妥協のないスケーラビリティのためにルックアヘッド・ストリーミングをサポートする独自の特性を備えた、テキストとバイナリの両方の表現に等しく最適化されたシリアライゼーション・フォーマット。
この仕様スイートには、Out-Of-Band Introduction、自己アドレス識別子、および組織アイデンティティの包括的なソリューションを提供するために必要な署名付きコンテナの画期的な「パス署名」アプローチなどのサブ仕様が追加されています。
(出所)ToIP
GLEIFの主導しているvLEIではこの仕様が使われているということで、影響が大きくなることが予想される仕様です 。一時はIETFで規格化するという話でしたが、諸般の事情があり、ToIPで規格化することになったようです。ToIPにとっては初めての規格化になるようです。
残念ながらわたしは読む時間はなさそうですが、暗号関係者の方々にはぜひ読んで頂いてコメントをしていただければと思います。