静謐

  静謐 形ある物は 必ず滅するのは もちろん知っていた 形の無いものは 永遠だと どこかで信じていた でも 本当は そんなことは嘘だと こころの隅では 知っていた ただ 目をそらしていただけ 形の無い物が滅すると それは太陽の光に蒸留されて やがて海の底に沈んで行く そして 静…

さらに表示 静謐

秋の気配

まだ夏本番前だというのに、台風が来たせいか昨日の夜は涼しくて秋の気配だった。そういえば、昼間の暑さもからっとしていて、夏の暑さと言うよりも、残暑という感じだったかもしれない。 風鈴を割りて過ぎたる夏の夕 夏の夜のそぞろ歩きに秋の風 台風の過ぎたる空に秋の月 秋の田の里に実れる柿の…

さらに表示 秋の気配

日経新聞と塚本邦雄と岡井隆と渡辺淳一

日経というのは面白い新聞だ。今日の日経は一面と最終面両方で塚本邦雄氏を取り上げている。 一面は、「春秋」。コラムの中で氏を取り上げている。もっとも、言いたいことは別にあり、氏が「地名や苗字など漢字があやなす固有名詞のゆかしい広がり」に強い関心を抱き続けたことを紹介し、超党派の議員…

さらに表示 日経新聞と塚本邦雄と岡井隆と渡辺淳一

前衛短歌の旗手、歌人の塚本邦雄さん死去

現代短歌の旗手、歌人の塚本邦雄氏が亡くなった。ひとつの時代が終わった感がする。今、手元には「色研究」と「日本人靈歌」しか無い。「水銀傳説」の初版本などもあったはずだが、おそらく父の蔵書をつめたダンボールのどこかにまぎれてしまって出てこない。 凝った装丁の「綠色研究」を開くと、中…

さらに表示 前衛短歌の旗手、歌人の塚本邦雄さん死去

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が崩御

今日は死について考えさせられることが多い。 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が崩御した。日本に居たときにはカトリックとは全く縁が無かった私にとっては、ローマ法王といえば彼のことだった。ナイロビに見えたときにも動員されて旗を振りに行ったし、ヴァチカンを訪れたときには、偶然そこに居た日本…

さらに表示 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が崩御

訃報聞きディ・チェコを茹でつ

訃報聞きディ・チェコを茹でつ窓見れば隣の桜に日のこぼれつつ まゆみさんのブログで、彼女の親しかったお友達が亡くなられたことを読んだ。まったく予想外の突然の死であったようだ。 こうして、別れはいつでも突然やってくる。今日できることは今日する。そうして、一日一日を大切に生きてゆくこと…

さらに表示 訃報聞きディ・チェコを茹でつ