葉桜

雨の後の街を歩くと、すでに葉桜だ。 この年になると、あと何回さくらを見ることができるのだろうと考えてしまう。 そのせいか、葉桜の良さも以前よりも分かってきたような気がする。 もっとも、葉桜の俳句で歳時記をめくると、 葉桜に全くひまな茶店かな 近藤いぬゐ   葉桜やいつか川辺に人憩…

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花散らす

ここの所ずっと悩まされていた頭痛がようやく軽く残っている感じのところまで来た。アセトアミノフェン 300mg x 1 を飲んで、誰もいない家で横になっいると、寝たときは軽く降っていただけの春雨が、いつしか窓を激しく打つ大雨になっていた。この雨では、せっかくの満開の桜も散ってしまう…

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過去をもう断ち切るごとく

日曜の夕方に髪を切った。かなり短くした。そのことで、今日は結構いろんな人に髪を切ったねと言われた。 男が切ったのは「さわやかになったじゃん」とか、ごく軽い気持ちで話題にできるが、これが女が長い髪をばっさり切ったりすると、はたしてそのことを話題にしても良いものかどうかすら迷ってしま…

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香爐峯の雪

霞立つ 夜明けの森の 遺愛寺の 時を告げたる 静寂(しじま)の鐘や 霞立つ 夜明けの森に 木霊する 遺愛寺の鐘 静かなるかな 「香爐峯の雪は簾を撥げて看る」というのは、枕草子に出てくる一節。中宮定子が「香炉峰の雪、いかならん」と尋ねたのに対して、清少納言が簾を上げる有名な場面。 …

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あけましておめでとうございます

訪うひとの 愛でたる花の 手桶をば 真白き雪の 曙に措かむ うーんしかし、ここ3日ほど寝込んでいて、ミレナリオにも行けなかった。ことしで最後だというのに。まだ行けば間に合うのかもしれないが、ようやく息が普通にできるようになってきたところで、今行ったら墓穴を掘るな。やめよう。 残念…

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二十年

病より降り積もりたる二十年(はつとせ)を 今ゆっくりと溶かしつつ居り もう年の瀬だ。月日が経つのがはやい。振り返ってみると最初にがんセンターに行ったのが20歳の3月24日だから、いつの間にやら、病に倒れてからかれこれ20年がたとうとしている。 ところで、今年で東京ミレナリオは休止…

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