雨の後の街を歩くと、すでに葉桜だ。
この年になると、あと何回さくらを見ることができるのだろうと考えてしまう。
そのせいか、葉桜の良さも以前よりも分かってきたような気がする。
もっとも、葉桜の俳句で歳時記をめくると、
葉桜に全くひまな茶店かな 近藤いぬゐ
葉桜やいつか川辺に人憩ふ 稲畑汀子
葉ざくらや南良に二日の泊り客 与謝蕪村
葉ざくらや人に知られぬ昼あそび 永井荷風
葉桜やいつか川辺に人憩ふ 稲畑汀子
葉ざくらや南良に二日の泊り客 与謝蕪村
葉ざくらや人に知られぬ昼あそび 永井荷風
といった風に、のどかなものが多く、わびしさを感じさせるものはあまりない。
私の感じ方が特異なのだろうか…。
葉桜やあと何度かと数えをり
午前中は昨日の仕事(といっても終わって帰宅したのは朝の七時過ぎ)の疲れが残っ