アメブロがリニューアルということでしばらく閉じていた関係もあり、久々に「風マリア」を訪問して、以下の歌を見つけた。

少しずつ書き記したる無意味さを永久に問うては散る言の葉は
失くしたキー不意に現るジーパンの後ろポケット何日眠る
これでもか、これでもかって羅列するふぞろいな文字うつろわば春
短歌にはポツポツとしてあらわれる大きな文字がよくにあふかな

一首目は、ヴィトゲンシュタインの趣。「語りうるものは明らかに語りうる。語りえないものに関しては沈黙せねばならない」か。

二首目は、「あるある」という感じ。日常の一こまをうまく切り取っていると同時に、探していると出てこない不条理を感じさせる。

三首めは、文語の中に「これでもか、これでもかって」と話し言葉を放り込んだコントラストが鮮やか。四句切れで、それまで紙面に落としていた目をふと上げると、五句目の春の風情が目にまぶしい。

四首目は、なんだか理由は分からないけれどもちょっと好き。

元の順番は違うけれども、こう並べると、理知的な諦念の境地から現実の不条理を超え、それでももがき戦う中から春の空気に「現実の尊さ」を教えられて、目の前の現実を愛すに至るようなストーリーが見えてくるような 🙂