吹きゆきし風に流されし雑踏の中
 掌に捧げ持つ一掬いの呼吸

しらいし まさこさんの

呼吸せし人の流れの沈黙を雑踏のなか吹きゆきし風

への返歌。

冬の夕方、人々は襟を立てて家路を急ぐ。その雑踏の中に流れに逆らうようにふと一人佇んで空を見た。人はこんなに居るのに、一人ぼっちだった。

雑踏の流れの中にただ一人我佇める冬の夕暮れ

雑踏