かそけくそよげる風を追い

かそけく そよげる 風を追い 野原をずっと 走って行った 夜半の海へと 舟漕ぎだした 妖精達の 祭の手拍子 松明かかげ たたけよ太鼓 眠い目には銀の砂 砂のかけらに 煌めく湾は ひみつの入江を隠し持つ ゆめにいざなうその風は ただひそやかに呼吸する ひとときのみの安息や 夜が明け…

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連鎖

君が嬉しいと、僕も嬉しい 君が楽しいと、僕も楽しい 君が優しいと、僕も優しい 君がすがすがしいと、僕もすがすがしい 君が悲しいと、僕も悲しい 君が苦しいと、僕も苦しい 君が痛いと、僕も痛い、 君がつらいと、僕もつらい 君が憤ると、僕は悲しい 君が怒ると、僕は悲しい 君が恨むと、僕…

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あれから10年〜阪神大震災〜

十年の月日は過ぎて小春日の真青の空に上り行く雲 10年前の1月17日、私は信州の蓼科にいた。小さなぼろ家をもっており、そこに行っていたのだ。テレビもラジオもないそこは、日常の情報過多から逃れるのに格好の場所だ。 とはいえ、食料は必要だ。17日の午前中は、ちょうど茅野まで買出しに出…

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