かそけくそよげる風を追い

かそけく そよげる 風を追い
野原をずっと 走って行った
夜半の海へと 舟漕ぎだした
妖精達の 祭の手拍子
松明かかげ たたけよ太鼓
眠い目には銀の砂
砂のかけらに 煌めく湾は
ひみつの入江を隠し持つ
ゆめにいざなうその風は
ただひそやかに呼吸する
ひとときのみの安息や
夜が明けてゆく

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