政府、マイナンバー制度に関わる本人確認の措置についての資料を公表

政府は12日、マイナンバー制度に関わる本人確認の処置についての資料[1]を公表しました。 これは、行政手続における特定の個人を識別するための番号(マイナンバー)の利用時に法律に基づき要請される番号確認および身元確認の方法について解説したもので、(I)本人から提供を受ける場合 (I…

さらに表示 政府、マイナンバー制度に関わる本人確認の措置についての資料を公表

吾輩は兎である。名前はまだ無い。【マイナンバー】

社会保障と税の共通番号制度(マイナンバー制度)のマスコットキャラクターが、去る5月30日に決まりました。これです。 [マイナンバーの広報用ロゴマーク参照] ポスターやホームページに登場させるほか、希望があれば民間企業も利用できるそうです。 そうなると、名前が気になりますよね。何で…

さらに表示 吾輩は兎である。名前はまだ無い。【マイナンバー】

マイナンバーは、秘密にした方が良いのか?

マイナンバーは、秘密にした方が良いのか?という論点があってですな、こっちで色々話していて、人の習性を考えると、実はむしろ公開にした方が良いのではないかといううがった見方が出ております。秘密の番号にしておくと、どうしてもそれを身元証明というかクレデンシャルというか、そういう秘密の情…

さらに表示 マイナンバーは、秘密にした方が良いのか?
図2 識別子のリスク

マイナンバーとプライバシー:識別子と超過リスク

前回、「マイナンバーとプライバシー:識別子に対する要件」で、以下のように書きました。 次に、仮想例として、税と社会保障(含む年金)の共通番号というものを考えてみましょう。これは、基礎年金番号と納税者番号双方の要件を満たす必要が出ます。つまり、年金管理が要求する「長い期間」と、税が…

さらに表示 マイナンバーとプライバシー:識別子と超過リスク
うさぎ

マイナンバーとプライバシー:識別子に対する要件

ここのところ、各種メディアでマイナンバーが取り上げられることが増えてきているように思われます[1]。遅すぎだろう、というのはおいておいて、何も取り上げられないよりは良いことだと思います。 本来は、各条文について指摘事項があれば指摘してゆくべきなのでしょうが、あいにくとっても忙しい…

さらに表示 マイナンバーとプライバシー:識別子に対する要件
符号変換を利用して、異なる「番号」を必要に応じて紐付けする

共通番号/マイナンバーの保管と紐付け作業について

まずは、マイナンバーに関する以下の内閣官房の絵を見ていただきましょう。「番号」となっているのがマイナンバーです。 この絵ではマイナンバー(「番号」)が、情報保有機関A、情報保有機関Bと複数箇所に保存されています。 これにはどうしても違和感があります。なぜならば、これでは情報連携基…

さらに表示 共通番号/マイナンバーの保管と紐付け作業について

「番号」の民間活用のためには

「番号」/マイナンバー制度(相変わらず「共通番号」としているメディアが多いのは嘆かわしいことです)に関連して、『「番号」を民間利用させろ!』『4情報(氏名、生年月日、性別、住所)を取得させろ!』というような声が、あんな団体やらこんな団体やらから聞こえてきます。 もともと、私はデー…

さらに表示 「番号」の民間活用のためには

「番号」制度の情報連携基盤は複雑か?

国民ID制度、「番号」制度(あやまって、共通番号制度とも呼ばれることがあるが)のコンテキストで語られるシステム基盤に、「情報連携基盤」とよばれるものがあります。下の図(内閣官房情報連携基盤技術ワーキンググループ中間報告より)のオレンジの箱がそれです。 どうもここの部分が、各界の「…

さらに表示 「番号」制度の情報連携基盤は複雑か?

無情社会と番号制度~ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性(2)

前回は、インターネットとあまねく広く使われる番号(汎用識別子)制度を組み合わせると、「だれでもジャヴェル警視状態」になってしまい、結果的に「無情社会」を産んでしまう可能性があることを論じた。今回はそれに加えて、もう一つのインターネットの特性「断片的な情報」と「汎用識別子」の組み合…

さらに表示 無情社会と番号制度~ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性(2)

無情社会と番号制度〜ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性

人は忘却する動物。それが許しにつながる。人はそれを前提に行動する。だがインターネットは忘れない。「ああ無情」のジャヴェル警視のように忘れない人を非情といい、その被害を無情という。インターネットへの、「汎用不変番号」に代表される識別子の不注意な導入・利用はインターネットを誰でもジャヴェル化する。そして、そこに現れるのは、「無情社会」なのである。

さらに表示 無情社会と番号制度〜ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性