無情社会と番号制度~ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性(2)

前回は、インターネットとあまねく広く使われる番号(汎用識別子)制度を組み合わせると、「だれでもジャヴェル警視状態」になってしまい、結果的に「無情社会」を産んでしまう可能性があることを論じた。今回はそれに加えて、もう一つのインターネットの特性「断片的な情報」と「汎用識別子」の組み合…

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マスコミの取材ってつくづく難しい

先日新潟大学の鈴木先生と話していて、マスコミの取材は本当に難しいなという話になった。日経コンピュータ2010/12/22号の記事を見ての反応だ。鈴木先生は「わたしはバリバリの番号推進論者になってたw」だし、私は「生体認証推進派かつ番号反対派 ww」になってしまっている。 私のこと…

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無情社会と番号制度〜ビクトル・ユーゴー「ああ無情」に見る名寄せの危険性

人は忘却する動物。それが許しにつながる。人はそれを前提に行動する。だがインターネットは忘れない。「ああ無情」のジャヴェル警視のように忘れない人を非情といい、その被害を無情という。インターネットへの、「汎用不変番号」に代表される識別子の不注意な導入・利用はインターネットを誰でもジャヴェル化する。そして、そこに現れるのは、「無情社会」なのである。

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イー・ウーマン円卓会議「国民の番号制度導入に、賛成ですか?」

イー・ウーマンの円卓会議がはじまった。→ ココ この誘導尋問良くないなぁ。 そもそもこのようなものは、賛成派・反対派双方の意見を公平に述べた上で決を取らなければ意味が無いのだが、ここでは賛成派の意見だけを一方的に述べて投票を募っている。 しょうがないので、私が反対派を演じてみよう…

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番号があれば万事解決?

なんてタイトルをつけると、「こいつは番号に反対の非国民だ」みたいにすぐに言われかねない今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか 😀 私に近しい方々はよくご存知のことだと思うが、私は国民ID制度だとか、共通番号とかに反対ではない。私が懐疑的なのは、「番号があれば万事解決」的…

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国民ID制度の目的、定義と要件〜GIEシンポジウム「国民IDを考える」にあたって(1)

さて今日は、GIEシンポジウム「国民IDを考える」の当日なわけだが、パネルディスカッションの最初のスピーチはわずか5分。5分ではおもいっきり話すことを絞らざるを得ず、そもそも論はできないので、前後のパネリストのプレゼンの流れの中でほんの一部の話だけするが、そこだけが重要と思ってい…

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