アメリカの不動産業界がWeb APIの認証にOpenID Connectを採用

Peter Williams氏の報告[1]によると、アメリカの不動産業界がWeb APIの認証にOpenID Connectを採用することを決定したようです。知らなかったんですが、不動産業界って、GDPベースでは米国最大のセクターなんですね。米国商務省経済分析局の 2014年ベースの統計[2]でGDPの13%を占めています。2番めのセクターが政府セクターで、12.9%。

US-GDP-By-Industry-2014
米国産業別GDP(2014) ー不動産業界は13%でGDP比率トップ
(出所)米商務省米国商務省経済分析局の数字を元に筆者

Williams氏の上記報告によると「5年がかり」の検討の結果[3]、不動産標準グループはOAuthのカスタムプロファイルを廃止して、OpenID Connectに標準化することを決めたとのこと。MicrosoftやAmazonのサポートによって、導入が非常に容易になったのが決め手だったようです。

Cal Heldenbrand氏曰く

皆に賞賛を。これは、標準全般の大きな勝利だ。特に、簡単に使えて相互運用性に優れた標準の。OpenID Connectを使って仕事することが、SAMLでやるのよりどれだけ楽しかったか、いくら言っても言い足りない。[3]

ま、ちょっと褒めすぎですけどね(汗

[1] Peter Williams, “Realty adoption”, http://lists.openid.net/pipermail/openid-general/2015-June/020812.html

[2] 米国商務省経済分析局『Gross-Domestic-Product-(GDP)-by-Industry Data』http://www.bea.gov/industry/gdpbyind_data.htm, 『GDP by Industry / VA, GO, II 1997-2014: 71 Industries (XLSX)』

[3] Cal Heldenbrand氏によると、「いや、20分だったよ」とのことですがww。http://lists.openid.net/pipermail/openid-general/2015-June/020813.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください