吹きゆきし風に流されし雑踏の中 掌に捧げ持つ一掬いの呼吸 しらいし まさこさんの 呼吸せし人の流れの沈黙を雑踏のなか吹きゆきし風 への返歌。 冬の夕方、人々は襟を立てて家路を急ぐ。その雑踏の中に流れに逆らうようにふと一人佇んで空を見た。人はこんなに居るのに、一人ぼっちだった。 …
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バラはバラであって
歌流歳歳を開いたら、俵万智さんの歌が紹介されていた。 四百円にて吾のものとなりたるを知らん顔して咲くバラの花 (俵万智) その記事のタイトルが「ばらばらのばら」である。 こういう音の繰り返しを読むと、俵万智さんと時折比較される紀野恵さんの歌を思い出してしまう。(音で覚えているので…
さらに表示 バラはバラであってたこ作り
今日もまた、体調が優れない。微熱が続いている。ほとんど一日寝てばかりいたが、起きていたわずかの時間に、娘と凧に絵を描いた。今年は酉年だから鶏の絵だ。来週末は、凧揚げ大会。 気がついたら、人気Blogランキングで3位になっていた(詩・小説の部)。うれしくて、一斉お知らせメールを出し…
さらに表示 たこ作り無人駅 (返歌)
鉄道は地平線へ消え 列車は駅に佇む 風花の舞う 駅の歌としては、父、秋村功の 支線また岐るる駅に友去りて海岸線に汽車は久しき が珍しく好きだ。
さらに表示 無人駅 (返歌)かそけくそよげる風を追い
かそけく そよげる 風を追い 野原をずっと 走って行った 夜半の海へと 舟漕ぎだした 妖精達の 祭の手拍子 松明かかげ たたけよ太鼓 眠い目には銀の砂 砂のかけらに 煌めく湾は ひみつの入江を隠し持つ ゆめにいざなうその風は ただひそやかに呼吸する ひとときのみの安息や 夜が明け…
さらに表示 かそけくそよげる風を追い響きたる音に
響きたる音に浮かびし空蝉の晴れたる空の現身なれども しらいし様: 遅くなりました。「死を意識するということ」にいただいた歌への返歌です。
さらに表示 響きたる音にノロウィルスにやられた
病床の窓仰ぎ見れば小春日の晴れ渡りたる空の深さや ノロウィルスにやられた。17日の未明に突然胃痛と吐き気に襲われ、嘔吐が続いた。医者で吐き気止めを注射してもらって、ようやく薬が飲めるようになった。
さらに表示 ノロウィルスにやられたあれから10年〜阪神大震災〜
十年の月日は過ぎて小春日の真青の空に上り行く雲 10年前の1月17日、私は信州の蓼科にいた。小さなぼろ家をもっており、そこに行っていたのだ。テレビもラジオもないそこは、日常の情報過多から逃れるのに格好の場所だ。 とはいえ、食料は必要だ。17日の午前中は、ちょうど茅野まで買出しに出…
さらに表示 あれから10年〜阪神大震災〜死を意識するということ 〜戦後60年、阪神淡路大震災10年、中越大地震、インド洋大津波に想う〜
戦後60年がたち、戦争を知らない人々が人口の大部分を占めるようになった。平和な日本では、普通に暮らしている限り、死を意識するということは、特に若年層では少なくなっていることであろう。 幸か不幸か、私は今までに死を意識したことが何度かある。最初は高2のとき、ケニヤでクーデター未遂が…
さらに表示 死を意識するということ 〜戦後60年、阪神淡路大震災10年、中越大地震、インド洋大津波に想う〜お葬式
親戚のお葬式に行った。午後2時〜3時。92才だから大往生だろう。 そこで聴いた言葉: 死んだとて/どこにも行かぬ/ここに居る/尋ねはするな/ものは言わぬで(一休禅師) 良い言葉だ
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