やうやうに染まりゆきたる東雲の風花散りぬ湯の面かな 風鈴さんの、 湯のかげにまばゆき橙空赤ねわが背を思ふ那須野のつとめて への返歌
さらに表示 東雲の風花カテゴリー: 詩
浮雲
彷徨える宵の明星浮雲の流れをりたる奈良の山並み
さらに表示 浮雲静謐
静謐 形ある物は 必ず滅するのは もちろん知っていた 形の無いものは 永遠だと どこかで信じていた でも 本当は そんなことは嘘だと こころの隅では 知っていた ただ 目をそらしていただけ 形の無い物が滅すると それは太陽の光に蒸留されて やがて海の底に沈んで行く そして 静…
さらに表示 静謐サードラジオ
風景がモノクロームに溶けてゆく サードラジオの低き歌声 地下鉄の走行音は消え去りて 車窓に滲むスローモーション
さらに表示 サードラジオひまわり
秋の野の立ち枯れをりしひまわりに、夏の名残の一片の雲 落とす顔、夏の終わりのひまわりに、ひとつふたつと秋の野を待つ。(しらいし まさこ) にインスパイアされて…。
さらに表示 ひまわり秋の気配
まだ夏本番前だというのに、台風が来たせいか昨日の夜は涼しくて秋の気配だった。そういえば、昼間の暑さもからっとしていて、夏の暑さと言うよりも、残暑という感じだったかもしれない。 風鈴を割りて過ぎたる夏の夕 夏の夜のそぞろ歩きに秋の風 台風の過ぎたる空に秋の月 秋の田の里に実れる柿の…
さらに表示 秋の気配日経新聞と塚本邦雄と岡井隆と渡辺淳一
日経というのは面白い新聞だ。今日の日経は一面と最終面両方で塚本邦雄氏を取り上げている。 一面は、「春秋」。コラムの中で氏を取り上げている。もっとも、言いたいことは別にあり、氏が「地名や苗字など漢字があやなす固有名詞のゆかしい広がり」に強い関心を抱き続けたことを紹介し、超党派の議員…
さらに表示 日経新聞と塚本邦雄と岡井隆と渡辺淳一前衛短歌の旗手、歌人の塚本邦雄さん死去
現代短歌の旗手、歌人の塚本邦雄氏が亡くなった。ひとつの時代が終わった感がする。今、手元には「色研究」と「日本人靈歌」しか無い。「水銀傳説」の初版本などもあったはずだが、おそらく父の蔵書をつめたダンボールのどこかにまぎれてしまって出てこない。 凝った装丁の「綠色研究」を開くと、中…
さらに表示 前衛短歌の旗手、歌人の塚本邦雄さん死去仮初の世にぞさすらう
仮初の世にぞさすらう我なれば過ぎたる日々は霧の向こうに
さらに表示 仮初の世にぞさすらうローマ法王ヨハネ・パウロ2世が崩御
今日は死について考えさせられることが多い。 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が崩御した。日本に居たときにはカトリックとは全く縁が無かった私にとっては、ローマ法王といえば彼のことだった。ナイロビに見えたときにも動員されて旗を振りに行ったし、ヴァチカンを訪れたときには、偶然そこに居た日本…
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