3/20 にダルムシュタットで開催された、ドイツテレコムのIdM Tech Day で基調講演とパネルディスカッションをしました。全体のモデレータはKuppingerColeのMartin Kuppinger、私が「成長エンジンとしてのアイデンティティ」と称してちょっとビジョナリーなキーノートをやってその後にローダーシュテット博士がアイデンティティ・マネジメント・プラクティス、ランネンバーグ教授がABC4Trust等のプライバシー的な観点を論じるというような形式でした。
午後は、ビジネスセッションとハッカソンにトラックが別れ、最後にまたパネルディスカッションを行いました。ちなみにハッカソン優勝者の景品はiPad Mini でした。
今回は、ドイツテレコムの中の人用のカンファレンスでしたが、ゆくゆくはこれをオープンにして、様々な人たちが参加してディスカッション出来る場にしたいそうです。
なお、今回私が話したのはだいたい次のような内容です。5月のEICでも同じ話をするかもしれないので、当面はスライドは公開しません。ごめんなさい。
成長エンジンとしてのアイデンティティ
- 現状認識~第八大陸の特徴
- 高成長だが危険
- 非貨幣経済~貨幣としての個人情報
- アイデンティティの基礎~エンティティ→アイデンティティモデル
- 自己像決定権としてのプライバシー
- プライバシー侵害の基礎
- 無情社会
- 成長の源泉
- 2つの源泉「技術革新」と「特化と交換」
- インターフェース標準化は交換の基礎である
- ビジネスとアイデンティティ層への分解
- OAuthとOpenID Connect
- 2つの障害
- 情報の非対称性の問題
- 負の外部性の問題
- OTT外部性と内部化
- モバイルキャリアにとっての課題とチャンス
- ビッグプライバシーと4th Party (パーソナルクラウド)
プログラム
(変更履歴)
- 2014/3/21 初版
- 2014/3/21 ローダーシュテット博士、クッピンガー氏、ランネンバーグ教授の写真と、基調講演の目次を追加。