Archive

投稿者: Nat

崎村夏彦 (Nat Sakimura) twitter: _nat 米国OpenID Foundation理事長 個人の手に個人の情報をコントロールする力を戻す、Power to the People を実現するために、2000年からデジタル・アイデンティティに取り組んでいます。 なお、このブログは私の個人的考えを述べているもので、私の雇用者や関係団体とは一切関係ありません。

AI

Human-in-the-loop は人間の判断か?そこに逃げるのは正当なことなのか?

米国の著名なジャーナリスト、シェイン・ハリス[1]のイランの小学校爆撃に使われたことに関するClaudeとの会話[2]が示唆深い。実は、この最後のところを5月のEuropean Identity & Cloud Conference (EIC2026) でも使わせていただいた。専属哲学者アマンダ・アスケル氏の、AIに道徳心を持たせるための3万語を超え…

identity

本当に良いのか?>オーストラリアに続き英国も16歳未満のSNS利用禁止へ

英国の16歳未満SNS利用禁止を契機に、未成年保護を目的とするSNS規制の立法事実と比例性を検討する。年齢確認・本人確認の一般化が、子どものニュース接触、匿名言論、報道・市民活動、プライバシー、自由民主主義に与えうる重篤な副作用を整理する。

ドイツ

ライプツィヒ・メンデルスゾーンハウス訪問記〜メンデルスゾーン家と女性が直面していた困難さ〜

訪問日: 2026年5月25日 13:30–16:00場所: Mendelssohn-Haus Leipzig 街の喧騒から切り離された静けさ この日は聖霊降臨祭 (Pentecost) の祝日にあたり、さらにゴシック・フェスティバルとして知られる Wave-Gotik-Treffen や UEFAカンファレンスリーグ・ファイナル関連イベントとも重なっていた…

identity

EU年齢確認アプリ、2分でハックされる?!その内容と評価

欧州委員会委員長がEU年齢確認利用可能になったと発表 去る4月15日、EUのフォンデアライエン欧州委員会委員長がEU年齢確認アプリが利用可能になったとアナウンスしました。 ところが、それから程なくして、以下のような「2分でハックできる」というようなレポートが上がり始めました。 協力者あり攻撃 1つ目は協力者ありの本人による攻撃です。ポイントは、 です。なので…

identity

2026年3月ID技術関連動向

2026年3月は、わたしのまわりだけでも標準関連の会議がJTC 1/SC44, SC27, IETF とあり、大忙しの月でした。 ISO/IEC JTC 1 ISO関連は書いてはいけないことも色々あるのでざっくりです。 SC27(情報セキュリティ・サイバーセキュリティおよびプライバシー)国際会議 SC27はISMS、暗号、コモンクライテリア、サイバーセキュリ…

これは便利>

PixelでMessengerが「ネットワーク接続待ち」→再インストール不能になった話と解決方法

概要 メイン機のPixel 10 Pro XLでFacebook Messengerが突然 「ネットワーク接続待ち」 のまま動かなくなり、再インストールしようとしたところ、 インストールすらできない という状態に陥りました。 Chatgptに聞いたら、Play Services を初期化せよ(ウォレットがぁぁぁ)とかFactory Resetとかを提案してく…

AI

FINOLAB「AIエージェント決済の実装にむけて  ~ガバナンスから認証・認可まで~」でお話しさせていただきました

去る3月6日、FINOLAB主催のJapan Fintech Week関連イベント「AIエージェント決済の実装にむけて ~ガバナンスから認証・認可まで~」に出演させていただきました。わたしは柴田さんとの掛け合いだったのですが、せっかく台本書いていただいたのに完全にぶっちぎって、前段の電通総研、日本総研、一般社団法人AIガバナンス協会 さまのお話を受けてほぼ…

identity

Discordが年齢認証に使うとされたPersonaのコードから当局報告用コードなどが見つかって炎上中

Discordが年齢認証に使っていたPersonaのフロントエンドのソースコードがミスにより公開されてしまっていた。このコードの分析から、「年齢認証」をしていたはずなのに、顔画像をウォッチリストやPEPと照合したり、政府に直接報告したりのモジュールが見つかって騒ぎになっている。 何が「見つかった」のか 研究者・ハクティビストが見つけたのは、米政府(連邦機関)…

identity

年末のご挨拶: フォーレ『楽園にて〜レクイエム op.48より』ーAndrew Nashを偲んで

恒例の年末のご挨拶です。今年は『リリウム』をやろうと思って準備を始めていたのですが、盟友Andrew Nashの訃報に接し、急遽(といっても3ヶ月前ですが)、フォーレのレクイエムの終曲『楽園にて』に切り替えました。この演奏は、アンドリューのため、そして彼らが残した仕事を通じて生き続けるすべての人々のために、追悼、感謝、そして静かな希望とともに捧げられます。…