わたしのXをフォローしていただいている方にはリアルタイムでお知らせしておりましたが、mDL/mdoc 関連規格が無償アクセスできるようになりました。(このようなことをリアルタイムでお知りになりたい方はわたくしのXアカウント @_nat をフォローしてください。)
これは、いわゆるfreely available standard という無償アクセスできる標準(例:ISO/IEC 29100 Privacy frameworkなど。他の規格から必然的に参照されるような基盤となる規格が多い)とは異なり、mDL/mdoc普及を推進するスポンサー(AAMVA, Austroadsなど)が料金を前払いしてアクセスできるようになったもので、the “Sponsored Standards” というようです。
Sponsored Standardsとしてアクセスできるようになった規格
“Sponsored Standards” としてアクセスできるようになったのは以下の規格です。
- ISO/IEC 18013-5:2021 – Personal identification — ISO-compliant driving licence — Part 5: Mobile driving licence (mDL) application
- ISO/IEC TS 18013-7:2025 – Personal identification — ISO-compliant driving licence — Part 7: Mobile driving licence (mDL) add-on functions
- ISO/IEC TS 23220-2:2024 – Cards and security devices for personal identification — Building blocks for identity management via mobile devices — Part 2: Data objects and encoding rules for generic eID systems
- ISO/IEC TS 23220-3 – Cards and security devices for personal identification — Building blocks for identity management via mobile devices – Part 3: Protocols and services for issuing phase (currently under development)
- ISO/IEC TS 23220-4:2024 – Cards and security devices for personal identification — Building blocks for identity management via mobile devices — Part 4: Protocols and services for operational phase
- ISO/IEC TR 25219:2024 – Personal identification — ISO-compliant driving licence — Considerations for early adopters of ISO/IEC 18013-7.
ただし、View Only です。Copyright Noticeの中に以下のようにあります。
ISO/IECはアクセスおよび使用権は閲覧専用(view-only)のみに限って与える。これ以外のいかなるアクセス権・利用権・目的も許諾されない。例えば、複写(画面キャプチャを含む)、複製、ダウンロード、印刷(画面印刷を含む)、保存、配布、販売、賃貸、改変、翻案、二次的著作物の作成、修正、公表もしくは再公表、サブライセンス、AIへのプロンプト入力およびAI学習(例:LLM)、その他電子的または機械的な手段を問わずいかなる形式においても利用可能な状態に置くこと、または技術的な保護手段を回避することは、いずれも許諾されない。
(出所)https://dinmedia.mdoc.online/en/copyright-notice
アクセスのための方法
アクセスに当たっても、ワンクリックでアクセスというわけにはいきません。登録などの手続きが必要です。
登録
アクセスするには、まず登録が必要です。今回のSponsored Standards のページに行くと、スポンサー一覧の下に “Your added value for sustainable success” というセクションがあります。その中に「👉 To the registration form」というリンクがありますから、それをクリックします。

すると、次の図のようなページに遷移します。

月額0.00ユーロという表示ですが、下の方に、「年間契約しかありません」と書いてあります。が、まぁ0.00ユーロなのでどっちでも良いですね。ここで右下の「Registration」ボタンを押すと次の図のような、名前を入れるフォームに到達します。Copyright Notice や Terms and Conditions はありますが、不思議なことに、Privacy noticeへのリンクは見当たらないですね。Terms and Conditions の中には、Privacy Notice は入っていません(そもそも混ぜてはダメなはず)し、FooterにあるLegal Notice は 404 – File Not Foundです。どこにあるんだろうと思ったら、Copyright Notices の中にリンクがありました。

入力して「Summary」を押すと、入力した事項の確認画面が出てきます。この画面に「General terms and conditions *」というラジオボタンがありますから「I accept」をクリックします。(よいこの皆さんは、ちゃんとterms and conditionsを読んでくださいね。)

で、「Submit」を押すと「ご登録ありがとうございました」の画面になります。

この段階ですぐにメールが飛んできてほしいところですがすぐには来ません。10分くらいかかる模様なのでコーヒーでも飲みながら待ちます。
5分ほど待つと、international@dinmedia.de からメールが届きました。その中に、パスワードを作成するためのリンク(3日間有効)がありますので、クリックします。(しかし、パスワードなんですねぇ。ISO Webshopにアカウントがあるひとは、ISOからのID連携でやってほしい。このためにパスワードまた作りたくない。)

Submit password すると、Change password successful と出てます。

ここに「Login」ボタンがあるからクリックすると、登録したメールアドレスとパスワードでログインできます。トップ画面が出ます。
Sponsored Standards へのアクセス
さて、ログインしたら、メニューバーの「Standards」をクリックします。

そうすると、一覧ページに出ます。
この一覧のページで該当する行をクリックすると、埋め込み型のjavascript PDF viewer と思しきものの中で規格文書を参照することができます。
(おまけ)
素朴な疑問(1): Privacy Policy読むために必要なCookie consent するために Privacy statement と Cookie guidelines を読もうとしたらCookieへのconsentが必要なのは適法なんだろうか?
Privacy Policy を開くと、Cookie Consent が求められます。このCookieは、UXのためのCookie のような説明です。が、それにしては☑Required というのがあり、これをはずすことができません。CookieにconsentしないとPrivacy Policyを読むこともできません。で、このCookie consentの中にprivacy statmementとcookie guidelines へのリンクがあるのですが、前者は自分自身への循環参照になっており、後者も同じ状況で、Cookie consent をしないと読むことができません。これは適法なんですかね?偉い人、教えて!

素朴な疑問(2) mdoc.online なんてドメイン使っちゃって大丈夫なんでしょうか?
ドロップキャッチされないようにするには、スポンサーがいなくなってもこのドメインをずっと維持しなければなりませんよね?大丈夫なんでしょうかねぇ…。ちなみに、whois だと誰が管理者かわかりません。

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