[6月4日] ベルリンで開催のEuropean Identity & Cloud Conference 2024 でキーノートスピーチをします。題して「サイバー・フロンティアのレ・ミゼラブル: 分散型アイデンティティの対立する物語」

ヨーロッパ最大のデジタルアイデンティティに関するカンファレンス、EIC (European Identity and Cloud Conference) 2024が、今年もベルリンのbcc Berlin Congress Centerで開催されます。1500人以上が集まり、EUデジタルアイデンティティウォレットをはじめ、様々なアイデンティティ関連のトピックについて議論が行われます。

私は、初日の夕方という最も注目を集める時間帯に、Danube TechMarkus Sabbadello (Decentralized Identiy Foundation 理事)と共に、「Les Miserables of the Cyber Frontier: The Dueling Narratives of Decentralized Identities」(仮訳:サイバー・フロンティアのレ・ミゼラブル: 分散型アイデンティティの対立する物語)というタイトルでキーノートスピーチを行います。このタイトルは主催者によって決められたもので、どんな話になるかは当日のお楽しみという新たな試みです。

EICキーノートセッション「Les Miserables of the Cyber Frontier: The Dueling Narratives of Decentralized Identities」の紹介画像 (出所) KuppingerCole

実はこのセッション、もともとは昨年行った「分散の誤謬Falacy of Decentralisation」について、Markusが解決策を提示する場として企画されました。しかし、カンファレンスのコンテンツ責任者であるJoerg Reschに、別のコンテキストとして「無常社会と番号制度(The Miserable Society and the Identity System)」というネタがあると話したところ、彼がそのタイトルを気に入ったため、内容はそのままにタイトルが変更されることになったのです。

内容は「Markus SabbadelloとNat Sakimura、デジタルアイデンティティの先駆者たちによる対談。今日の『分散型』プロジェクトは本当にどれほど分散化されているのでしょうか?ここに至るまでの経緯は?そして、ここからどこへ向かうのでしょうか?」といったもので、私たち二人の対談を通じて、現在の分散型プロジェクトの現状と今後の展望について探っていきます。

先週の木曜日に行ったざっくりとした打ち合わせの中で、Markusが「んで、タイトル回収、どうする…?」と問いかけた場面もあり、果たしてどのような内容になるのか、今から楽しみです。

トークの時間と場所は:

  • タイトル:Les Miserables of the Cyber Frontier: The Dueling Narratives of Decentralized Identities
  • 時間  :2024年6月4日(火) 19:10—19:30
  • 場所  :bcc Berlin Congress Center メインホール (C 01)

当日、どのような展開になるのか、ぜひご期待ください。

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