やや旧聞ですね。日本時間の金曜日の朝に仲間内ではひとしきり盛り上がったのですが、いかんせん金曜日は時間がなく、その後体調を崩してずっと今さっきまで寝ていたので…。
Yahoo! Techによる、デビッドがホワイトハウスの「director of information technology」に抜擢されたというニュース[1]です。これって、日本語だと、「情報技術長官」で良いのですかね…。Wikipediaの米国政府用語[2]によると、Directorは「長官」らしいので…。(誰か詳しい人教えて…。)
彼は、米国のOpenID® Foundation立ち上げの立役者兼初代副理事長で、OpenID® Authentication 2.0の主著者でもありますね。当時はSixApart→Verisign Laboで働いていたのですが、その後Facebookに行って、FacebookのIdentityのOAuth 2.0化を途中までやって[3]、Open Compute Project[4] の方に行ってそちらでも業績を残しました。
写真的にはオッサンに見えますが、まだ20代です。わりと親日的。日本に来た時には、一緒に食事に行ったりしています。服装はTシャツ短パンサンダルが定番。ホワイトハウスに入ったら、さすがにスーツ姿になるのでしょうかね(w。
ホワイトハウスの声明[5]によると、ホワイトハウスでの彼の役割は
- 政府のより賢いIT供給施策:ホワイトハウスによって使われるテクノロジーが効率的、効果的、かつ安全であるように。
- 共同作業のためのソフトウェアの近代化と、民間のベストプラクティスと平仄をあわせた新技術の導入
だそうです。
ちなみに、ホワイトハウスは、来年度の予算として、25省庁のデジタル・チームの編成に$105M (約120億円)を要求しているらしいので、これからもシリコンバレーからの引き抜きが続くでしょう。
多分、みんな給料は下がるんですが、その後民間に戻った時の給料がぐっと上がるんですよね。だから、キャリア形成の一環として政府に行く。デービッドの場合も、オバマ政権はあと2年なわけで、その間政府で働いて、また民間に戻るつもりでしょう。
日本は政府にやる気があっても、民間に戻るのがなかなか厳しそうですしね…。それに、体制的に力を振るえるかも謎ですし。悩ましいところです。
[3] 結局、そこで止まっているのがなんとも…。なので、FBは未だにOAuth 2.0 draft 10とかそのくらい…。
[4] ざっくり言うと、GoogleやFacebookスタイルのサーバをオープン化して普及しようというもの。http://www.opencompute.org/
「オバマ大統領、デビッド・リコードンをホワイトハウスの「情報技術長官(?)」に抜擢」への1件の返信