ブッシュ氏再選

ブッシュ氏が再選を決めた。共和党候補者の再選はレーガン大統領以来20年ぶり。選挙人の数の差以上に、ブッシュ氏が得票数を大幅に獲得しており(約350万票差)、アメリカは、ブッシュ氏のイラク政策他を信認したといえよう。一方では、東西の都会ではケリー氏、それ以外ではブッシュ氏という、アメリカのローカル性を明確に現した選挙でもあった。あるいは、パスポートを持つ人対持たぬ人という統計結果もあるらしい。私の友人にもまじめにカナダに移住しようかなどと言っている人が何人もいる。実際、カナダに移民申請を考えるアメリカ人が、大統領戦後、一時普段の6倍になったという話も聞こえてくる。

民主党の敗因は、やはりケリー候補を選んだことでしょうね。争点がめちゃめちゃぼけますものね。

なお、次の大統領候補はジェフ・ブッシュ氏だろうとの下馬評。それが2期続いたりすると、ブッシュI世(4年)、クリントン(8年)、ブッシュII世(8年)、ブッシュIII世(8年)と、ブッシュ王朝の感を示してくる。

それぞれの国は、いずれも歴史的積み上げを必要としている。100人の白人が実権を握っているといわれる、事実上の貴族制度の米国も、本格的な王朝時代を乗り越え、真の民主主義に至る必要(*)があるのかもしれない。:hammer:

(*)今回の選挙は前回よりもより一層金権選挙に拍車がかかった。米国の一部の人々は、もはや金をいくら使ったかの選挙なんだから、いくら寄付金を集めたかで競って選挙を無しにしても結果は変わらないだろうとまで言っている。このような金権選挙が何を意味するかは言うまでもない。寄付をした人々の好むような政策がとられるということである。これはとりもなおさず、「油田を持つ国々」に「戦争」をしかけるということである。軍事産業は、戦争を必要としているのである。なお最後に:このような構図だから、ケリー氏が大統領になっても政策は変わらないという見方がある。結局、人工中絶とかそういうところに差は出るが、戦争とか反環境とか、そういう根本のところでは変わらないだろうということだ。それゆえに焦点がぼけてしまって、大差で敗れることになったとも言えよう。

「ブッシュ氏再選」への0件のフィードバック

  1. イラク戦争の理由
    以前書いた記事で、イラク戦争のひとつのファクターとして原油を取り上げたことに対して
    通俗な石油利権陰謀論。こんなこと、ありえないと私は考えています。
    酒井恵子(ママ)さんも岩波新書で石油目的のイラク攻撃はありえないと繰り返し
    否定していますしIEEの石?..

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