この4月1日から、商業登記電子証明書の手数料が改定されました。 有効期間1か月の電子証明書が500円で発行可能に、有効期間3か月~27か月の電子証明書も、最大1,000円の値下げされました。

500円でできるなら、一回申請してみようかなと思います。Windows PCからじゃないと出来ないのがちょっとあれですが。
商業登記電子証明書は、法人の代表者がオンラインで各種手続きを行う際に必要となる電子証明書です。以下のような用途で使用されます:
商業登記電子証明書の主な利用用途
商業登記電子証明書は以下のような用途で使用できます。
- 法務関係
- 商業登記や供託、電子公証、印鑑証明書の取得など。
- 税金関係
- 国税電子申告・納税システム(e-Tax)や地方税電子申告(eLTAX)を利用した申告・納税。
- 社会保険・労働保険関係
- 健康保険や厚生年金保険の手続き、労働保険関連の申請。
- 特許関連
- 特許のインターネット出願や国際出願(PCT-RO)。
- 自動車保有関係手続
- 車両登録や継続検査など、自動車関連手続き。
- その他行政手続き
- 電波利用の電子申請、防衛装備庁の電子入札、府省共通の電子調達システムなど。
でもこの中には、あんまり使用する機会があるものが無いなぁ。
PDFへの電子署名の方法
商業登記電子証明書は契約書などPDFに署名をすることもできます。PDFに署名するには、以下の手順を実行します:
1. 必要なソフトウェアの準備
- Adobe Acrobat ProまたはAdobe Acrobat Readerを使用します。
- 法務省が提供する「商業登記電子認証ソフト」や「申請用総合ソフト」をインストールしておくと便利です。
2. PDFファイルの準備
- 署名対象のファイルがWordやExcelの場合、事前にPDF形式に変換します。
3. 電子署名の付与手順
- PDFファイルを開く
- Adobe Acrobat ProまたはReaderで署名対象のPDFを開きます。
- デジタルIDの設定
- メニューから「ツール」→「証明書」を選択。
- 「デジタル署名」をクリックし、署名位置を指定。
- 「新しいデジタルIDを設定」を選び、「ファイルのデジタルIDを使用」を選択。
- 商業登記電子証明書(拡張子.p12)を選択し、パスワードを入力して設定します。
- 署名の実行
- 設定したデジタルIDを選択し、再度パスワードを入力。
- 署名後、署名済みのPDFファイルとして保存します。
- 署名完了の確認
- 署名が付与されたPDFには、Adobe上で「この文書には有効な署名が含まれています」と表示されます。
注意点
- 商業登記電子証明書は法務局発行のため、Adobe Acrobatで検証時に「少なくとも1つの署名に問題があります」と表示される場合があります。これは、Adobeの信頼済みリストに法務局のルート証明書が登録されていないためです。この場合でも、法務省提供のソフトウェアで検証すれば問題ありませんが、一般に利用しようとするとここが障害になりますね。
- 複数人での署名が必要な場合や追加で署名する場合も対応可能です。
より詳しくは、https://www.moj.go.jp/ONLINE/CERTIFICATION/index.html を御覧ください。