イノベーションを阻害する決まり文句

この記事『言った本人も気づかない「イノベーションを阻害する決まり文句」とは』(校條 浩)1に禿同。本当にこればっかり。

社長は「私だって新規事業は立ち上がってほしい。だから、君たちの案がどれだけ確実に事業となるのか、私を納得させてもらいたいのだよ」と言った。
実はこれこそが、イノベーションを阻害する決まり文句だ。言った本人すら、これがイノベーションの芽を摘んでいることに気が付いていないのである。
過去の成功体験に縛られている「賢い大人」を最初から納得させることは不可能だ。もし逆に納得させられる案であったら、それはイノベーションから程遠いと考えるべきだろう。そもそも最初から未来の全貌は見えない。ザッカーバーグの言うように、行動を通して失敗と成功のサイクルを回していくしかないのだ。
(出所)校條 浩『言った本人も気づかない「イノベーションを阻害する決まり文句」とは』DIAMOND.JP

確か、ソニーの井深さんだか森田さんだかが、

取締役の8割が反対するくらいでちょうどいい

旨のことおっしゃっておられましたね。

机上検討で成功が説明できるような事業は既に負けています。自分たちだけが思いついているというのは思い上がりで、必ずどこかに同じことを考えている人が複数いるはずです。論理的にそれが成功するのだったらきっと参入してきて、結果、競争が激しくなり、収穫逓減市場では利益はゼロに、収穫逓増市場では赤字で終わるからです。成功する事業は、儲かりそうもない事業〜つまり他社が参入してこない事業〜をたくさん手がけるうちにたまたま出るものです。

ソニーの「ウォークマン」もアップルの「iPhone」も、出てきたときは「失敗が約束された」製品ですよね。覚えていますか?ウォークマンに対しては「町で音楽を聴く人などいない」、iPhoneに対しては「キーボードがない電話なんて使えない」といわれていたのを。両者とも、消費者にニーズを訊いたら否定されたはずの商品です。

本当は「論理的に成功が約束された事業は必ず失敗する」ことなど、「論理的にわかる」はずなんだけど、なぜか「賢い大人」はわかってないみたいですよね。何でですかね。え、わからないって?マジですか?初級経済学からやり直しましょう。

言った本人も気づかない「イノベーションを阻害する決まり文句」とは
今、再び米国シリコンバレーに注目が集まっているが、その真の姿は知られていない。現地に25年以上在住し、現在も投資家として活躍する“インサイダー”である…
DIAMOND.JP

脚注

  1. http://diamond.jp/articles/-/150300?page=3

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