季節のご挨拶:『アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618』に寄せて

今年お世話になった方々へ、季節のご挨拶。

ことしは、モーツアルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave Verum Corpus)K.618 』を、オリジナル・グリーティング・カードとして録音してみました。この曲は、わずか46小節ながら、神聖さと音楽の深遠さを湛えている、モーツアルト晩年の傑作です。ソプラノ・アルト・テノール・バスの4部合唱とバイオリン・ビオラ・チェロの弦楽とオルガンのために書かれた曲ですが、ここではフルート1とキーボード2で演奏してみています。やり始めてしばらくは、やはりモーツアルトには一音足すこととも、一音引くこともできないのだと後悔しましたが、何度か繰り返すうちに、この演奏にたどり着きました。

お楽しみください。そして、良い年の瀬を!

 

脚注

  1. Altus A1407RE使用。アルタスは26年前に田中社長によって創業されたメーカーです。田中氏は、ムラマツ、ミヤザワを経て、アルタスを創業されました。その上で、ムラマツとは性格の異なるフルートを作っておられます。理想は、ルイ・ロットなどのオールドフレンチの音色に、バランスの良いスケールを乗せたものではないかと拝察いたします。有名フルーティストの利用者ですと、William Bennett、Denis Bouriakov(New York Metropolitan Opera主席)、Emily Beynon(Royal Concertgebouw Orchestra 主席)などでしょうか。銀の組成にもこだわられており、.997の純度のシルバーだとかも使って、オープンG#モデルなども作っておられ、本当はその予算をもって、そういう楽器を買いに行ったのですが、このA1407REのブリヤコフ選定品のバランスがとてもよかったので、.925のスターリングシルバーのクローズGモデルながら、これを買ってしまったのです。ま、半額ですしね(^^;)。ちなみに、Gold Model もとてもよかったのですが、そっちは予算の3倍近くで、ちょっと手が出ませんでした(汗。

    A1407REはソルダード・ホール・モデルで、とても柔らかい音がする楽器です。

    この他に、AFL-1207RBというH管のドローン・ホール・モデルも持っています。これは古い楽器(シリアル番号が1000番台)なので、田中社長お手製かもしれません。こちらの方が力強い音がしますが、Ave verum corpus はそもそもMozartの指示が冒頭の「Sotto voce」だけという曲ですし、より柔らかい音のA1407REを使いました。

  2. Casio CTK-671

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