雪やこんこって、みなさんご存知ですよね。あの有名な小学校唱歌(作者不詳)です。
『雪』
雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降つては降つては ずんずん積(つも)る。
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
枯木(かれき)残らず 花が咲く。
1911年(明治44年)の『尋常小学唱歌(二)』が初出。2007年(平成19年)に、「日本の歌百選」に選ばれた歌です。
ドボルザーク(1841年9月8日 – 1904年5月1日)という作曲家がいます。交響曲第9番 ホ短調 作品95、B.178「新世界より」 (Z nového světa)の緩徐楽章が「家路」として有名な作曲家ですね。
彼の作品に、聖書の歌 (Biblické písně) Op. 99 B. 185 というものがあります。16世紀のクリチカのチェコ・プロテスタント聖書に基づいて作られた、1894年3月の作品です。当時アメリカに滞在していたドヴォルザークは、前年からこの年にかけて、グノー、チャイコフスキー、ハンス・フォン・ビューローと相次いで偉大な音楽家の訃報に接しました。元来信仰心の篤かった彼は一層敬虔な気持ちになり、聖書に基づく歌曲集の作曲を行ったものと推測されています。その第10番が、「Zpivejte Hospodinu pisen novou (O sing unto the Lord a new song) (主に向かいて新しき歌を歌え)」です。前奏部分に着目してお聴きください。
ドヴォルザーク-聖書の歌10番(再生♪)
(ヨゼフ・スーク – Josef Suk (ヴィオラ) ウラディーミル・アシュケナージ – Vladimir Ashkenazy(ピアノ))http://ml.naxos.jp/work/391532
「雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ♪」聞こえますねぇ!この歌、作者不詳だったけど、実はドボルザークだったんですね!
勉強になりました。
ほほぉ。滝廉太郎がオリジナルとして1900年に作詞作曲したとなっているが、どちらが正しいんだろうか。
ドボルザークは1894年ですから、滝廉太郎の1900年より早いですね。
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