民主党の菅代表と作家の猪瀬直樹氏が25日、故石井紘基・民主党衆院議員の一周忌の会合で、道路公団民営化をめぐって火花を散らした。
口火を切ったのは道路公団民営化推進委員も務める猪瀬氏。石井氏が民営化推進論者だったことを紹介しつつ、「本来、石井さんの案が民主党案となるべきだった。選挙用に(高速道路の)無料化を打ち出した。大きな政府をつくるだけだ」と批判した。
[asahi.com : 政治]
どうも、「民営化」が一部の人々の錦の御旗になっているようだ。「民営化」すれば効率化するかというと、そんなことはない。重要なのは競争の促進である。民営化したところで、独占や寡占の状況が続くのであれば、民営化しないほうが良いことも多々あるであろう。
ことに、道路は外部性の大きな設備であり、単純に市場にまかせてうまく行くというものでもない。現在の公団が大きな問題を抱えていることは確かだが、「民営化」したからと言って解決するようには見えない。むしろ、政治家や関連団体の食い物になることもありうる。
「民営化」という言葉にだまされないようにすることが肝要である。
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