高速料金は高すぎるか?

渋滞のころとなるとかならず聞かれる議論に、
「こんなに混んでる上に、こんなに料金が高いとは、何事だ。料金を下げろ。」
といった部類のものがあります。
たしかに心情的にはわからなくもありませんが、なぜ高速道路が混んでいるかをちょっと考えると、この議論が捩じれていることが分かります。

高速道路が混んでいるのは、みなが使おうと思うからです。高い金を払ってまだお得だと考えているからです。渋滞は、いわば、「安くて良い品」を得ようとして人々が殺到している状態です。

しかし、いくら良い品でも高くては買えません。普通の品は、こうして値段が高くなってしまって、需要がしぼみ、需給が一致します。そうならないものには、「この値段で、この品は、超お徳だ」といって、買おうとする人たちで行列が出来たりします。

そう。高速道路が混むのは、料金がサービスの割に安すぎるからなのです。

渋滞を解消するには

高速道路の混雑だけに目を向けると、混雑を緩和するには値段を上げればよいということになります。実際、如何にゴールデンウィークといえども、高速道路料金が何十万円にもなってしまったら、さすがに使う人はがた減りで、すいすい走れるようになるでしょう。もちろん、下の道は、ますます混むようになるわけですが。
これを、金持ち優遇などと呼んではいけません。価格の上下によって需給を一致させるというのは、自由経済の神髄です。これをさせないのが計画経済で、かつてのソ連のように、行列が日常茶判事になってしまいます。どちらを取るかと聞かれれば、私は自由経済をとります。

一方では、如何に混んでいる高速道路とはいえ、空いているときもあります。まさに、高速道路であり、これなら高速料金を取るのもやむを得ないと言う人もいますが、私はそうは思いません。こういう時も、高い値段を取るのは不合理だと思います。需要が供給を下回っているからです。需要が供給を下回っている間は、値段は0になってしかるべきなのです。

長期的観点

さて、上記は短期的観点でした。短期的には道路や他の交通手段を作ることは出来ませんから、価格で調整するしかなかったわけです。しかし、長期的にはちがいます。

価格が高く、利益が生じるような場合には、長期的には、その産業には参入が起きます。供給が増えるわけです。しかし、道路などは、民間企業の参入が難しい分野ですから、ほうっておいたら自由競争下の他の産業のように供給が増えて効率的な方向に向かうということはありません。国が介入する理由がここにあるわけです。国は、長期的には、渋滞する場所に関しては道路ないしはそれに代わる交通機関を供給しなければなりません。どれだけ供給すればよいかというのは、公共財の最適供給の理論という公共経済学の一分野なので、ここでは触れませんが、たとえば、「超整理法」の野口悠紀夫先生の著作などは、参考になるでしょう。

で、結論
高速道路の値段は、混んできたら値段を上げ、空いてきたら値段を下げるというように、混みかたに連動させ、常に一定の混みかたにするようにせよ。
この方式だと、常に混んでいる場所は、相当利益があがるはずなので、その利益をプールして、交通機関を拡充せよ。
悪くない考えのような気がするのですが、どうでしょうか?

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