なんか、FBでこんな記事が流れてきました。
シリコンバレーと深センを回って判明「PDCAが日本の病の原因だ」
君たちは「決められない病」の患者か?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55957
この記事で「決められない病」と言っている病気、またの名を「MBA病」とか「PDCA病」ともいいますな。
MBA病もPDCA病も病根は同じで、PDCAやらMBAで教わることの本質を理解しないで言葉づらだけを追いかけるところにあって、典型的には「計画(Plan)」の意味を取り違えるところに特徴があると思う。
PDCA(本当はPDSA1)でいうPlanは、エクセルで事業計画を書くこととかじゃなくて、現状のプロセスに加える小さな変更案のことで、それを小さく実施し、その結果をCheck/Studyし、結果が良くなっていれば全体に投入(Act)するという、今的にいえばA/Bテスト的な手法のことなんだけど、なんだか全然違うことになってますよね。MBAだって、すごい時間かけて机上の計画立てろなんて教えないでしょう?そんなことしてたら会社潰れるもん。特にベンチャー。
まぁ、そういう意味では、この記事もPDCAの意味を取り違えていて、同じ病に侵されているわけですが…。2
脚注
- Plan, Do, Study, Act
- 類似のところでは、MI運動といってサイクル回すことが自己目的化して、そこから「チャレンジ」なる不正も横行した会社があったとの指摘もあります by @sakichan のわたしのFB板での指摘。さらに、@jj1bdx さんの指摘として、「これ、アジャイル(開発)のスクラムとかでも同じことが起こってるような気がしますね。日本の大企業だと。Planningが大き過ぎ。」もありました。