New Context Conference 2017 (NCC 2017)1で、柄にもなくブロックチェーンについて語ってきました。自分の発表+パネルディスカッションのモデレータです。
Session 4 (16:10 – 17:30) は頂いたお題が
セッション 4. 次にくる、ブロックチェーンの真価は何か?
ブロックチェーンのような分散システムが導入されると、インターネットがそうであったように、様々な主体からイノベーションが生まれ、我々の生活体験を変えるかもしれません。このセッションでは、生活体験の進化にブロックチェーンが果たす役割と可能性を探っていきます。そして今後DG Labが取り組むオープンイノベーションが、生活体験の進化にどのように貢献していくかについて議論します。
となかなかお題が難しく、だいぶ悩んだのですが、発表の題は
「ブロックチェーン~信頼の源泉の民主化のもたらす変革」
としました。一部(主に @okdt 方面)には評判が良かったようでなによりです。
内容は以下のような感じ。
(なお、ここで出てくるレンガ本位性は、Buchanan (1999[1962])より。)
引き続くパネルディスカッションのパネリストは
パネルディスカッション
ジョージ・リー (WeTrust.io)
江渡 浩一郎(産業技術総合研究所)
大越 いづみ(株式会社電通)
<モデレーター> 崎村 夏彦 (野村総合研究所)
これがまた難しい…。
ジョージさんはブロックチェーンを用いたソーシャルレンディング、江渡さんはメディアアーティストで「利用者参画によるサービスの構築・運用」が研究対象、大越さんは共創型ビジネスデザイン。ひとつのパネルとしてのストーリにまとめるがとてもむずかしく、大変苦慮いたしました。いや、月曜日にスピーカーズ・レセプションがあって、打ち合わせする機会はあったんですけどね。この時点でほとんど私自身がストーリーを描けていなくて、楽しくお酒を頂いただけでした(汗。

でも、その後、徹夜で考えたんですよ。で、これもまた一部(主に @okdt さん)には評判が良かったようで何よりです。
ちなみに、26日はわたしの誕生日で、レセプションではハッピバースデーを歌っていただき2照れました。
この後、アンダーズ東京のラウンジに皆さん行かれたようですが、わたしはFinanical API WGのテレカンの議長をやりに、オフィスに戻ったのでした。
Bibliography
Buchanan, James M. (1999[1962]). Predictability: The criterion of monetary
constitutions. The Logical Foundations of Constitutional Liberty. The Collected
Works of James M. Buchanan, Vol. 1. Indianapolis, IN: Liberty Fund Inc.
オープニングの「民主化と書いているが、そもそも日本語の民主化って言葉は英語のdemocratizationとは意味が違っていて(だからsocial changeとした)」という語り出しから、安定の「ぶっこむぞー」感が高まりました。