全7回行われる予定のGoogleのAdvisory Council主催の「忘れられる権利」公開討論会の第一回が、去る9日、マドリッドで行われた。ロイターによると[1]、スペインから8人の専門家が出席して討論会が行われ、同国のプライバシー専門家協会のトップなど数人は、大衆の情報アクセスに影響を及ぼす判断をグーグルのような民間企業に委ねることの是非を質問したとのこと。
GoogleのAdvisory Councilは、シュミット会長とドラモンド最高法務責任者に、
- Luciano Floridi オックスフォード大学教授(情報哲学で有名)
- Silvie Kaufmann 仏ル・モンド紙 編集主幹
- Lidia Kolucka-Zuk 元ポーランド大統領補佐官
- Frank La Rue 国連高等弁務官事務所・言論の自由の推進に関する特別ラポータ
- José-Luis Piñar 元29条委員会副委員長
- Sabine Leutheusser-Schnarrenberger 元ドイツ法務大臣
- Peggy Valcke KUルーベン大学教授
- Jimmy Wales Wikimedia財団創始者
の8名を加えた10名で構成される。
今回の一連の討論会に関しては、EU当局は歓迎しているものの、フランスの当局であるCNILの長官であるIsabelle Falque-Pierrotin氏などは、参加者がオープンでなく、Googleが決めるために、それを通じて議論を誘導しうるとして批判的だ。
一連の討論会の内容は報告書にまとめられ、来年グーグルに提出される。
次回会合は10日にローマで開かれる。
[1] http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0RB12P20140910