個人的にはとっても面白く思うのだが、やはりホリエモンに漂う一抹の怪しさはぬぐいきれない。おそらくそれは、利益に得方にせよ、プロ野球騒動にせよ、彼の手法がいずれも正攻法でないところにあるように思える。

今回だって、本当にフジテレビを手中にしたいのならば、フジテレビにTOBをかけるべきで、ニッポン放送経由というのは明らかに邪道。
もちろん、ホリエモンにはフジテレビにTOBをかける財力は無いわけですが。ニッポン放送の株式の取得の方法に関してもいろいろ???がついているようですし。(1/3以上を市場外で取得する場合はTOBしなければいけないが、今回は時間外取引ということで「市場内」でやったという論理。実際には時間外でブロックトレードを起こしているので、詭弁に近い感が漂う。)

この、正攻法で行くか、ゲリラ戦で行くかというところが孫さん、三木谷さんに対してホリエモンが限りなく胡散臭い原因だと思う。

今回のフジテレビの件でも、フジテレビを初め、多くの経済界の人々を怒らせてしまったわけで、バシャンと叩き潰されて終わってしまうような気がする。しかも、プロ野球のときは全く掛け金を出していなかったのが、今回はやっちゃってますから、ホリエモンも結構厳しい勝負を迫られるというところか。

テレビ朝日の報道ステーションで、経済コメンテータが、(仁義にもとるというような)フジテレビのコメントがあまりに日本的で
アメリカでは通用しないというようなことを言っていたが、そんなことは無い。アメリカでこういうことをやったら、マジ命を取られかねない。米も欧も、関係がドライなのは下々ばかりで、上の方は超濃密な人的リレーションの上でビジネスが成り立っている社会だから。仲間を裏切ると、見せしめとして、イタリアのアンブロジアーノ銀行のロベルト・カルヴィ頭取みたいに橋からつるされちゃったりするのはご存知の通り。

所詮、ビジネスは「信頼」の上にしか築き得ないのであります。