読響:ストラビンスキー「きつね」他

読売日本交響楽団の定期演奏会で、ストラビンスキーの「きつね」を聞いた。前回は91年8月で、やはり同じサントリーホール(ただし、小ホール)で、アンサンブル・アドホックによる日本語上演だった。

マエストロ・ロジェストヴェンスキーの指揮はとてもゆっくりのテンポで、普段聞いている「きつね」とはまったく違う表情を見せてくれ、楽しかった。隣に座っていた二人の若い男性も、とても面白かったと話していた。

しかし、マエストロは本当に茶目っ気のある人だ。曲の終わりの退場の行進曲の時には自分も歌い手と一緒に踊りながら退場してしまうし、演奏の後、拍手の中で、女性ツィンバロン奏者1のところに後ろから忍び寄って、右肩に顔をやったり左肩にやったりして、気づかないかな〜とやって、最後にぽんと方をたたいておどかしたり、演奏会を和やかにしてくれる。

今回のコンサートは、ストラビンスキーチクルスの一環で、ディベルティメント、きつね、プルチネッラの3曲だった。これはどれもお勧め。めったに聞く機会が無いのがとても残念。ぜひ日本のほかの都市でも演奏してほしい演目だ。

(参考)Esa-Pekka Salonen 指揮ロンドンシンフォニエッタ プルチネッラ

 

脚注

  1. 崎村潤子

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