4月7日(金)の午後11時15分より30分まで放送されるNHKの「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」で「Web3」を取り上げます。題して「Web3超速解説〜Web3はインターネットの明るい未来…ってホント!?」。
この番組の終了直後から、これの監修と出演をされている松尾教授と、「徹底考察、ブロックチェーンは人類を幸せにするのか」の編集者である浅川記者をお呼びして、この演出の背景だとか、ふかーい話だとかをtwitter spaceでやります。さらに、面白い人の乱入もあるかも?!ぜひご参集ください。
なお、事前に
- チャップリンのモダンタイムス1
- チャップリンの独裁者
を見たり、
- プラトン『国家』の第8巻
とか読んだりしておくとより楽しめるかもしれません。
お楽しみに!
【編集後記】
放送の内容
現在再放送予定はないが、https://www.nhk.jp/p/ts/1M3MYJGG6G/blog/bl/pp2BabPyzp/bp/pzZJMWpvAz/ で概要は追うことができる。NHKオンデマンドで見れるようになって、それをみなで同時視聴しながら、止めながら解説入れたりしながら見れたりすると良いのですけどね。何しろ背景のイラストに実は大きな意味が込められていたりするハイコンテクスト番組なので。
以下、そうしたものいくつかご紹介。
背景にあった古代ギリシャ民主政の絵について
イエナガ「web3って僕らを自由にしてくれるものだから」発言の後ろ側に古代ギリシャ民主政の絵があるが、そこで言わんとしていたことの背景には、プラトン『国家』の第8巻がある。
「この<自由>こそは、民主政国家がもっている最も善きもの」「それへのあくなき要求と、他のすべてへの無関心から」「無政府状態にに侵され」「僭主独裁制がそこから生まれでてくる」
(出所)プラトン『国家』第8巻
「僭主独裁性が成立するのは、民主制以外の他のどのような国制からでもない。最高度の自由からは、最も野蛮な最高度の隷属が生まれてくる」
ねずみと歯車のイラスト
これは、チャップリンのモダンタイムスの暗喩。人間が無機質な歯車に動かされている状態という DAOの比喩。
Web 2.0 の初出について
Tim O’ReilyのWeb2.0は多くの文献で2005年ということになっていて、番組でも2005年となっているが実際には遅くとも2004年。2004年11月のRead/Write Web Interviewに言及がある。
Read/Write Web Interview: Web 2.0 — November 2004. In Part 1 of this Read/Write Web interview, I talk with Richard MacManus about the Web 2.0 Conference, the relationships between Apple and the web and Microsoft and the web, and data ownership and lock-in. In Part 2, we explore business models for web content, including discussion of RSS. And Part 3 focuses on eBooks, social networking, collaboration, and Remix culture.
(出所)Tim O’Reilly: Web 2.0 and the Emergent Internet Operating System <https://www.oreilly.com/tim/p2p/>
脚注
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