Facebookで、「トンテキの由来…あ、そういうことね! はいじゃあビフテキも…え!?」という記事が回ってきた。(httpsで見ると、以下の引用が表示されないので、httpで見てください…。)
http://storyinvention.com/47
ざっとまとめると、
- 「トンテキ」は豚を表す「トン」+ビフテキの「テキ」
- 四日市市の名物としても知られる
- 「ビフテキ」=ビーフ・ステーキを略したものかと思ったら
- 実は、フランス語のbifteckというステーキを表す語が元だった(出所 日本ハム 1)あらびっくり!
という記事なのだが、惜しいな。もう一歩なんだがな。biftechの語源まで調べればな…。
フランス語のbiftechの語源は、こちら2で見ることができます。
それによると、biftechの初出は1805年に出版されたTrad. Souvenirs de Parisの267ページ3に出てくるようで、これは英国で1735年に初出が見られる Beef Steak から来てるんですね。なので、もう一歩行くと、
- ところで、フランス語のbiftechは、英語のビーフ・ステーキ(beaf steak)から作られた造語だった。
ということになり、『「ビフテキ」は「ビーフステーキ」じゃなくてフランス語の「ビフテク」かと思ったけど、何の事はない、「ビフテク」がそもそも「ビーフステーキ」の略だったので、「ビフテキ」は結局「ビーフステーキ」だった』ということのようです。
って、なんでそんなこと知ってるんだわたし… orz
お後がよろしいようで。
脚注
- 日本ハム『「ビフテキ」は「ビーフステーキ」じゃない?!』http://www.nipponham.co.jp/recipes/meat/column/03.html
- BIFTECK, subst. masc. ÉTYMOL. ET HIST. − 1735 Beeft Steks, à l’Angloise (Le cuisinier moderne qui apprend à donner toutes sortes de repas, La Haye, t. 3, chap. 10, p. 196); 1786 beef-stake cont. anglo-amér. (Chastellux, Voy. dans l’Amér., sept., I, 78 dans Bonn.); 1805 biffteck (Trad. Souvenirs de Paris, A. Kotzebue, Paris, Chaignieau, t. 1, p. 267); 1807 bifteck(Viard, Cuisinier Impérial, p. 97 dans Bonn.). Empr. à l’angl. beef-steak (FEW t. 18, p. 21) attesté dep. 1711 (Addison dans NED) et composé de beef « viande de bœuf » (d’où le fr. bif « bœuf », 1660 et (rôt de) bif, 1698 dans Mack. t. 1, p. 78) emprunté à l’a.fr. boef, buef, v. bœuf; et de steak « tranche ». http://www.cnrtl.fr/etymologie/bifteck
- Trad. Souvenirs de Paris, A. Kotzebue, Paris, Chaignieau, t. 1, p. 267
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