何か、安部官房長官が Winny を使わないように呼びかけたりしているが、Winny が悪いのか?
否である。
Winny で情報漏洩が起きたから Winny が悪いというのは、メールで情報漏洩が起きるからメールが悪いというのと同義だ。全くナンセンス。
そもそも、昨今情報漏洩が起きているのは
(1)ヒューマンエラー
自分で能動的に公開して漏洩させてしまった
(2)キンタマウィルスに代表されるウィルスによって漏洩
であろう。
(1)はメールでも起きえる。
(2)もメールでも起きえる。単にユーザがワクチンソフトを入れていなかっただけ。だいたい、キンタマウィルスは、.exe を起動しないと感染しないのだから。
アホだ。
これを Winny のせいにするのはあまりにもひどい。
さて、では Winny 特有の課題がないかといえばそうでもない。
それは、同一のファイルをネットワーク上で一括して特定する方法が無いと言うことだ。(ま、これはメールでも同じだが。)したがって、一端漏洩すると、もはや The End である。メールは自動で転送はしないから、丹念に追って行けば有る程度のところで止められるのとが違いである。(ま、五十歩百歩といえるが。)おそらく望ましいのは、外部からファイルが Winny なり SMTP なりのネットワークに入ったときに一意な番号(ファイルの Digital Identity)を採番して振って管理できるようにすることであろう。
この辺は Winny (そしてメール)として改善すべきことなのであろうが、現状マスコミなどでされている議論は全くあさってで、Winnyが危ないとばっかり叫んでいる。本質から目をそらしていると言わざるを得ない。
困ったモノだ。
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