【鳥肌】オーケストラに態度の悪い女子高生が乱入!しかし一旦歌い始めると、絶句の超パフォーマンス?

SmartNewsで掲題の記事が流れてきた。曰く「バーバラ・ハニガンが指揮するロンドン交響楽団の演奏。大拍手で迎え入れられた女子高生、ガムを噛んで何か態度が悪いです。しかし歌い始めると、、」

Rattle-Hannigan: Ligeti - Mysteries of the Macables
(出所)9Post [note]http://9post.jp/29680[/note]

あのねー、指揮してるのは、現代随一の指揮者、サー・サイモン・ラトル1でしょ。バーバラ・ハニガン2じゃないよ。で、「女子高生」がカナダ出身の現代オペラの第一人者、バーバラ・ハニガン、御年44歳。曲は20世紀の大作曲家ジョルジ・リゲティ3のオペラ『Le Grand Macable』(1974-77, 96年に改作)からアリアをコンサート用に抜き出した『Mysteries of the Macabre』(1992)4。ロンドン交響楽団の2015年1月15日のコンサートです。

しっかし、これはスゴイ演奏。名演ですね。実際、各所の批評でも絶賛されています5。まだお聞きでなかったら、ぜひお聞きください。

ちなみに、バーバラ・ハニガンは指揮もします。彼女の同じ曲の歌い振りのビデオもあります。

Ligetiは、高校生時代の1981年に、パリのSalle Playelでパリ管の演奏で『Lontano』を聞いて以来好きなんですよね。最近手に入りやすい物としては、ジョナサン・ノット指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が良いと思います。

ヨーロッパのオケは、こういう「現代音楽」を良く取り上げますよね。日本でももうすこし演奏が増えると良いのですけどね。

脚注

  1. Sir Simon Rattle(1955-)。英国出身の指揮者。2002年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の主席指揮者兼芸術監督を務める。
  2. Barbara Hannigan(1971-) http://www.barbarahannigan.com/
  3. György Ligeti (1923-2006)ルーマニア生まれ。ハンガリーで育ち、後にオーストリアに帰化した。
  4. 邦題:『マカーブルの秘密の儀式』。ところで、この邦題、どうなんでしょうね…。マカーブルってカタカナのままで伝わるのかな…。マカーブルって死を連想させるような不気味さのことです。死の舞踏のことを、フランス語でDance Macabreといいます。これの短縮形として英語に入ってきた単語です。
  5. http://www.barbarahannigan.com/press/ligeti-mysteries-of-the-macabre-le-grand-macabre/

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