だいたい私は根が天の邪鬼なので、嫌いなものが多い。私を知る人は、私が昔から「官僚は不能だ」(=潜在的に能力はあるけどそれを発揮できないしくみになっている)と言っているのを知っているし(だから国家公務員のI種合格を蹴ったし)、「政治家と飯を喰うくらいならうんこ喰った方がましだ」というのもこの先変わりそうも無い。で、今何が嫌いかと言うと、「コンサルタントを名乗る人間」が大嫌いだ。(大岡山日記)
耳が痛いですね。わたしもそういう民間企業の一員で、ともすると「コンサルタント」として捕らえられますから。(名刺は別の肩書きですが…。)
ただ私は実はそこまで目くじらを立てずとも良いのではとも思います。学生さんたちにはコンサルタントの本質はわかってもらって、学者との差を認識してほしいですがね。
近代産業経済の中で、「もの」を一箇所から別の場所に動かすことによって、経済の一翼を担ってきた人たちがいます。商人です。商人はともすると、「何も生産していない」としてさげずまれました。日本では士農工商として最も下に位置づけられていたのは皆さんご存知の通り。
時が移ろい現代になって、「もの」以上に「情報」が消費される時代になると、今度は「情報」を一箇所から別の場所に動かすことによって、経済の一翼を担ってきた人たちが出てくるわけです。これを「コンサルタント」と呼びます。A社で聞いたことをB社に話し、B社で聞いたことを今度はA社に話すような人たちです。やはり、「何も生産していない」ですから、情報を生産している人たち(e.g.学者)からは、「何だあいつら」とされますが、商人同様、社会には役に立っているからこそ、高級を食むのでしょう。いわば、「コンサルタント」は現代版「商人」だと言えるのではないでしょうか?
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書いた本人です。
これの\”続き\”に書いた通り、決して「コンサルタントという職業」を「否定」している訳ではありませんので。あくまで「コンサルタントを名乗る人間」が「嫌い」なだけです。