Maryna Mazhukhova @ Carnegie Hall (2004-05-02)

Maryna Mazhukhova は、ベラルーシ出身のピアニストである。ベラルーシといえば、あのチェルノブイリの事故を思い起こすが、まさにそうで、彼女の経歴の中にも、国連でのチェルノブイリ10周年コンサートなどというのが出てくる。ベラルーシの後、ニューヨークのマンハッタン音楽院で研鑽を積んで、各地で活躍している。”Evenings with Horowitz” の著者である David Dubal が、「Maryna Mazhukhova は、非常に才能と真摯さにあふれたピアニストで、感情と、詩と、深さにあふれた演奏をする」とほめていたので聴きに行く気になった。


ホールはカーネギーと言っても3階にある小ホール「Weill Recital Hall」の方である。

気がついたのは、メインホールとまず客層が全然違う。何でだろう?チケットが20ドルと安いからかな?

次に、演奏が「???」だったこと。これだったら、その辺の音大生のほうがうまいのではないか?ペダリングが下手なので音が濁るし、逆にぷっつり音が切れるところも散見される。その為、音楽につながりが無い。旋律も歌わないし、ダメダメだ。1曲目の Scriabin 1 のはじめの数音で嫌な気がしたのだが(何しろ音に密度が無い)これは、Chopin のソナタ第3番にいたってこれは確信に変わった。要は、発表会レベル。はっきり言って、日本の高校生でももっとましだぞ。

ということで、結論。

日本でも良くカーネギーホールで演奏というのが経歴に出てくるが、まぁ金さえ出せば出来るので、全く信用なら無い。ついでに、評論家の批評と言うのも当てになりませんな。

なお、当日のプログラムは以下の通り。

Maryna Mazhukhova, pianist
Weill Redital Hall at Carnegie Hall
Sunday, May 2, 2004 5:30pm

Alexander Scriabin
Sonata No.0 Op.68
Sonata No.10 Op. 70
Two poems, Op.32

Frederic Chopin
Sonata No.3 in Bminor, Op. 58

Claude Debussy
from Douze Etudes (1915)

Franz Liszt
Paraphrase on Theme from Verdi’s “Rigoletto”

脚注

  1. 2019/1/8追記:このときのものと思われる演奏がYoutubeに上がっていたので、下につけておきます。

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