x.pose: スマホを使うことで裸になっていく自分を可視化したドレス

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スマホが生成していくデータがどのように自分を裸にしていくかを可視化したら…。

x.poseは、ニューヨーク大学大学院の大学院生、チェンさんが作った、電圧をかけると透明になるシートを3Dプリンタで出力したフレキシブルな黒のフレームの中に張った服。各フレームは地理的な場所に対応していて、例えば彼女がニューヨーク大学にいると、そこに対応する場所が点滅してデータが集められていることを表し、透明になって素肌を晒します[1]。

一回に透明になる部分は一部でも、それが積み重なると、あとから合成されれば、丸裸の自分が表れる。

「自分のデジタルデータの生成を制御する能力がほぼ無い状態で現代の超接続社会に生きることによって、どれほどの自分自身を私達は知らず知らずに晒しているのでしょうか?わたしについて収集・集計されたメタデータは、どのくらい一人の人間としての私の正確な像を描いているのでしょうか?私のどのような個性がこの肖像画には反映されているのでしょうか?」チェンさんは彼女のプロジェクトページで書いています。「x.poseはこうした疑問への私の探査の一貫です。すでに私は自分のデータの実権を譲ってしまっています。そこから一歩進めて、そのことをだれでも見えるようにしたかったのです。」

プライバシー教育の面でも、抽象的な概念を具体的に見せるという点で面白い。

詳しくは、こちらの記事[2]やこちらの記事[3]で。

[1] PhoneGapとnode.js でスマホが生成するメタデータ他を収集して、それをもとにして該当するフィルムが透明になる

[2] CNET 3D-printed dress exposes your body as you reveal data

[3] Behance https://www.behance.net/gallery/17256769/xpose

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